まさか自分の名前まで…実家にかかってきた詐欺電話の話

思うこと

先日、夜に母から電話がありました。
ただ、いつもは家の電話から掛けてくるのに、この時は携帯電話からでした。

「今日、何かあったかい?」

突然の問いかけに「あれっ???」と思いましたが、

「いや、何もないけど?」

と返すと、母が昼間の出来事を話し始めました。

偽医者からの電話

母によると、電話の相手は「赤十字病院の医者」を名乗り、

偽医者「息子さんの喉に腫瘍が見つかり、緊急で手術をしました。今は看護師が処置をしています。後ほど息子さんから電話がいきます」

という内容だったそうです。
一見もっともらしい話ですが、「手術直後に本人から電話がある」というのは不自然ですよね。

“偽なおすけ”からの電話

夕方、公衆電話から今度は僕を名乗る人物から電話がかかってきました。声は手術後を装いガラガラで、話しにくそうにしていたそうです。

偽なおすけ:「もしもし…手術は終わったんだけど、財布と携帯をなくしちゃって…。でも会社の社長さんが立て替えてくれて…だからお金を払って欲しい」

母:「悪いけど、1〜2万円なら貸せるけど、大きなお金は無理よ」

偽なおすけ:「そっか…じゃあ金曜日にまた電話する」

ここで母はお金の話が出たので、詐欺かもと思ったそうです。(それ以外にもツッコミどころは多々ありますが、、、)

その後の混乱と確認

ここで父から「なおすけに電話してみろ」と言われ、家の電話から掛けたところ

『この電話番号は、現在使われておりません。』とのアナウンスが流れ、母は「本当だったかな?」とちょっと不安になったそうです。
しかし原因は、家の電話帳に登録していた番号が間違っていただけでした。

真相が分かり、母もようやく安心した様子でした。

体験して感じたこと

  • 習慣で出てしまう固定電話:鳴ると反射的に受話器を取ってしまう。
  • 名前の既知性が油断を生む:家族の名前を知っているだけで本物らしく見える。
  • 不安を煽る話法:「手術」「事故」「財布紛失」など動揺ワードの連打。

今回はお金の要求に違和感を覚えて踏みとどまれましたが、条件がそろえば被害に至っていたかもしれません。

今すぐできる詐欺電話対策

  1. まず本人確認:不審な電話はいったん切り、家族本人の携帯へかけ直す。
  2. 家族ルールを作る:「緊急連絡は必ず携帯から」「固定電話は基本出ない」などを共有。
  3. 声にだまされない:声が違っても疑似演技や体調不良を装うケースあり。
  4. お金の話は赤信号:即時の振込・現金手渡し要請はまず詐欺を疑う。

役立つサービス・機器

  • ナンバーディスプレー:70歳以上ならNTTのナンバーディスプレーが無料(2023年4月〜)。
    NTT東日本|ナンバーディスプレイ
    ※他社の光電話・光コラボ等は対象外の場合あり。契約事業者へ要確認。
  • 詐欺対策機能付き電話機:警告アナウンスや自動録音で抑止する機種が各社から発売。
  • 自治体・警察の防犯メール:地域の最新手口を受信して家族で共有。

まとめ

「名前を知っている」「不安を煽る」「お金を要求する」——この三点がそろえば誰でも揺らぎます。だからこそ、知識と準備で“仕組みとして守る”ことが大切だと感じました。

この記事を読んでくださった皆さんのご家庭でも、もし詐欺電話が来たらどう対応するかを一度話し合ってみると良いかも。被害を防ぐ最大のカギは、「知っていること」と「準備していること」です。

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