ケーキひとつで、思い出がよみがえる夜。ささやかなクリスマスの話

子供の頃
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🌸 今日の干支暦 🌸
2025年12月26日(金)

本日の干支
己🌾巳🐍
(土・火)
年干支 乙🌱巳🐍 (木・火)
月干支 戊⛰️子🐀 (土・水)

昨日はクリスマスでしたね。
みなさんは、どんな一日を過ごされたでしょうか。

僕はというと、独り身なので「家族でクリスマス」という感じではありませんが、親戚のケロちゃんと、愛犬のまると一緒に、ささやかながらケーキを食べて過ごしました。
ふたりと一匹。……こういう時は、なんと表現するのが正解なのでしょうね。

年齢のせいなのか、独り身だからなのか。
気がつけば、クリスマスや誕生日といったイベントからは、ずいぶん遠ざかった生活になっていました。

それでも、ケーキを前にすると、ふと昔のことを思い出します。

子どもの頃は、イベントごとがあるたびに、両親がいろいろと用意してくれていました。
昨日もケーキを食べながら、「そういえば、昔はお父さんがケーキをたくさん買ってきてくれたなぁ」なんて、自然と思い出していました。

当時、僕は北海道に住んでいて、父は小樽の会社に勤めていました。
小樽には「洋菓子の館」という有名なお店があり、クリスマスや記念日になると、決まってそこのケーキを買ってきてくれたのです。

1936年(昭和11年)から続く、歴史のあるお店。
クリスマスだけでなく、誕生日やちょっとしたお祝いの日にも、箱いっぱいのケーキを買ってきてくれていました。
子どもだった僕だけでなく、母もとても嬉しそうにしていた姿を、今でもはっきり覚えています。

その後、大学進学をきっかけに東京へ出て、家族でイベントを過ごす機会は少なくなりました。
そんな東京での暮らしの中、2013年に「洋菓子の館」が経営不振で倒産した、というニュースを目にしました。

父から「とても人気のあるお店だった」と聞いていたこともあり、正直かなり驚きました。
それと同時に、言葉にしづらい寂しさのようなものが、胸の奥から込み上げてきたのを覚えています。

「ああ、時代なんだなぁ」
そんなふうに思うと同時に、自分がいつの間にか“昔の話をする側”になってしまったような、少し切ない気持ちにもなりました。

幸いにも、その年の12月には経営者が変わり、お店は再開したそうです。
その知らせを聞いたときは、ほっとした気持ちと、どこか救われたような思いがありました。

子どもの頃は、そんなことを考えもしませんでしたが、今こうして日々を過ごしていると、両親は本当によく頑張ってくれていたんだな、と思います。
当たり前のようにケーキを食べて、当たり前のようにイベントを過ごせていたことが、どれほどありがたいことだったのか。

昨日のクリスマスは、そんなことを静かに考えながら、ケーキを味わった夜でした。

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