ちょうど1年前、2024年の8月。50歳を過ぎて、人生で初めて「簿記3級」に挑戦し、無事に一発合格することができました。
20代からフリーランスとして仕事をし、その後、会社員時代にも確定申告を毎年当たり前のようにこなしてきた僕にとって、「今さら勉強しなくても困らないんじゃない?」と、どこかで思っていたのですが…。
そんな僕がなぜ、簿記の勉強を始めることにしたのか?どうやって合格までたどり着いたのか?
今回は、勉強を始めたきっかけから試験当日の様子まで、リアルな体験談をまとめてみました。
これから受験される方の参考になれば嬉しいです。
そもそも、なぜ簿記を受けようと思ったのか?
・これまで取得した資格は運転免許だけ
・人生で一度は「資格取得」というものを経験してみたかった
・中でも興味があったのが「簿記」
・以前受けた占いで、「お金に関することに縁がある」と言われた(なんとなく背中を押された)
・確定申告で使っていた単式簿記ではなく、複式簿記をちゃんと理解してみたくなった
・会社員を辞めて時間に余裕ができた
・親戚のケロちゃん(経理のエキスパート)がいて、いざとなれば頼れる心強さがあった
机に向かうのが苦手な僕の勉強スタイル
正直に言うと、机に向かって黙々と勉強するのは大の苦手。テキストを買ったものの、読み始めるまでに約4ヶ月もかかりました…。
でも、ゴールデンウィークが終わった頃に「やるなら今しかない」と決心。5月中旬から本格的に勉強を始め、8月後半の試験まで、約3ヶ月間取り組みました。
・勉強期間:約3ヶ月(5月中旬〜8月下旬)
・1日あたり:約2〜3時間
・トータル:約200時間(←3級の目安は100時間だが、僕は倍かかりました)
特に、問題を解く練習に時間がかかり、最初の1ヶ月はテキストを読むだけで終わっていた感じです。
使用した教材と電卓
教材選びには迷いましたが、ネットでの評判やレビューを参考にして以下の2冊に決定。
- 📘 『みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商3級商業簿記』(TAC出版)
- 📗 『合格するための本試験問題集 日商簿記3級』(TAC出版)
そして、相棒の電卓はこちら👇
- 🔢 CASIO ND-26S プロ仕様の実務電卓(ソフトケース付き)
「機能より慣れが大事」と聞き、早い段階から電卓に慣れておくことを意識しました。
僕は、張り切って専門的な電卓を購入しましたが、使いやすい(使い慣れた)もので全く問題ありません。
僕の勉強法

◯インプット(知識を入れる)
- 教科書を読むだけでは頭に入らないので、自分の言葉でノートに書き写す
- 教科書とノートを何度も行き来しながら、繰り返し読む
- わからない用語や流れは、ネットで補足解説も活用
◯アウトプット(問題を解く)
- まずは仕分け(大問1)から。これは確定申告経験のおかげでスムーズに
- 勘定記入や補助簿(大問2)ではかなり苦戦。理解できないまま進めたことも
- でも、決算書作成(大問3)を学ぶと、帳簿の意味が逆に見えてくる! →「詰まったら決算書からやってみる」もひとつの作戦かも
◯模擬試験への対応
- ネット試験は「問題に直接書き込めない」ことが最大の壁
- 紙に書きながら計算するクセをつけることが大事
- A4用紙2枚で、どのように整理して書けば見直しやすいか?を何度も練習
- 模擬試験では最初、時間が足りなかったけれど、繰り返すことで改善
- 最終的には、毎回90点以上取れるように!
試験当日のようす
受験したのはネット試験。とはいえ、自宅ではなく試験会場に出向きます。
- 会場は家から徒歩圏内
- 10時30分スタートの枠を予約し、余裕を持って到着
- この回に受験するのは僕一人だけだったので、試験官から「準備ができたらどうぞ」と声をかけられる
- 大問3は精算表が出ました
- すんなり当期純利益が一致していて安心
- 見直し時間は20分ほどあったけれど、疲れていて集中力はもう限界(笑)
試験結果はその場で表示されます。
結果:92点合格!(大問1:45点/大問2:16点/大問3:31点)
「どこを間違えたか」は表示されないのがちょっと残念ですが、とにかくホッとしました。
大人になってからの“試験”という体験
・最後に受けた試験は、就職活動のときの筆記試験くらい?
・こんなに毎日コツコツ勉強したのは人生初だったかもしれません
・正直、途中で何度も投げ出しそうになったけど、「自分に少しでもできた」という経験は大きな財産
その後、勢いで「簿記2級」にも手を出しましたが、テキストの分厚さと“工業簿記”の謎の世界に、2週間で挫折…笑。
でも、また気持ちが乗ってきたら、再挑戦してみようと思っています。
これから受験する方へ
簿記3級は、「初めての資格取得」にぴったりな内容だと思います。
テキストの量も多すぎず、内容も実生活とつながる部分が多く、数字やお金の流れにちょっとでも興味があるなら、楽しく学べると思います。
僕のように、50歳を過ぎてからでも合格できたので、「年齢的に無理かな」「勉強に自信がないな」という方にも、ぜひ挑戦してみてほしいです。
やってみたいと思った時が、きっとベストなタイミング。
簿記の勉強、一緒にがんばりましょう!
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