「僕には“故郷”がない」——10回の引っ越しと漂うような人生

思うこと
なおすけブログ

「出身地はどこ?」と聞かれて

「出身はどこですか?」

この質問に、僕はいつも言葉を濁してしまう。
「うーん、北海道…かな?」なんて、どこか自信のない返事をしてしまうのだ。

生まれてからこれまで、僕は10回ほど引っ越しをしてきた。
それも、ほとんどが18歳以降。大学進学、就職、そして気まぐれな引っ越し。どれも人生の転機だったはずなのに、特定の場所に深く根を下ろすことはなかった。

“故郷”と呼べる場所がない

そういう生活をしていると、「ここが自分の故郷だ」と感じられる場所が、だんだん曖昧になっていく。子どもの頃を過ごしたのは北海道だけど、いざ訪れてみても、懐かしさや特別な感情が湧いてくることはない。
むしろ、「ここにいたこともあったな」という記憶の断片が、少しだけよみがえる程度。

みんなはどうなんだろう?

友人や知人の話を聞いていると、「ずっとあの町に住んでるから、もう離れられない」なんて言葉をよく聞く。そんな話を聞くたびに、自分にはそういう“帰る場所”がないんだなと実感する。

今、そして次の場所へ

今住んでいる場所は、人生の中で一番長く居る場所になった。
なのに、そこに“愛着”のようなものはあまりない。

むしろ、「そろそろ次の場所を探したいな」なんて思っている自分がいる。

もしかしたらこれは、僕自身の性格や育った環境も関係しているのかもしれない。
僕の家族も昔から転居が多かった。そうやって“移動する生活”が、知らないうちに当たり前になっていたのかもしれない。

あと何回、引っ越すのだろう

今も実は、ふとしたときに「次はどこに住もうかな」なんて考えている。
地元に戻る予定もないし、今の場所にずっと居たいとも思わない。
だからと言って、どこかに強く惹かれる土地があるわけでもない。

あと何回、僕は引っ越すのだろう。

そして、最後には「ここが自分の故郷だ」と思える場所にたどり着けるのだろうか。
それとも、生涯“根なし草”のように漂い続けるのかもしれない。

最後に

故郷という言葉が、僕にはまだしっくりこない。
でも、そのうち「帰りたいな」と思える場所が、どこかでできるのかもしれない。

それが<今いる場所>になるのか、<次の場所>になるのか・・・。

そんなことを、今日も考えている。

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